ブラックフライデーとは|名前の由来と日本で11月末に定着した理由

セールの値札が付いた買い物袋のイメージ

ブラックフライデーという言葉は毎年11月になると目にしますが、「そもそも何の日なのか」「なぜブラックと呼ぶのか」までは意外と知られていません。この記事では、ブラックフライデーがいつを指すのか、なぜこの名前がついたのか、そして日本でどのように定着してきたのかを整理しました。今年の具体的な日程を先に知りたい方は、後半の見出しから飛んでいただいて構いません。

セール看板が並ぶ賑わう商店街の様子
目次

ブラックフライデーとは:感謝祭の翌日に始まる大型セール

ブラックフライデーは、アメリカの祝日である感謝祭(サンクスギビング)の翌日に始まる大型セールの通称です。もともとはアメリカの小売業界の年中行事で、この日を境に年末商戦がスタートすると言われてきました。近年はAmazonや楽天をはじめとする日本の通販サイトでも、この時期に合わせて大規模な値引きセールを行うのが定番になっています。

いつを指すのか 11月第4木曜日の翌日という決まり

感謝祭はアメリカで「11月の第4木曜日」と定められており、ブラックフライデーはその翌日の金曜日を指します。曜日基準で決まっているため、年によって日付は変わります。2026年のブラックフライデーは11月27日(金)で、感謝祭にあたる11月26日(木)の翌日です。

どこまでが期間なのか 当日から週末・翌週へ広がった経緯

もともとは金曜日1日限りの安売りを指す言葉でしたが、今はその週末から翌週の月曜日(サイバーマンデー)まで、さらには前後の週まで含めて「ブラックフライデー商戦」と呼ぶのが一般的です。Amazonや楽天のセールも、金曜日単体ではなく数日〜1週間程度の期間で開催されることが多くなっています。

名前の由来:なぜ「ブラック」なのか

「ブラックフライデー」の名前の由来には、性質の異なる2つの説があります。どちらも広く語られていますが、生まれた時期も背景も違うため、整理しておきます。

帳簿が黒字に転じる日という説

小売店の帳簿では、赤字を赤色、黒字を黒色のインクで記していた慣習があり、年末商戦で1年最大の売上を記録し「赤字から黒字に転じる日」だったことが名前の由来だとする説です。前向きなイメージで語られることが多く、日本でもこの説が紹介される機会が目立ちます。

ただし「黒字化」を由来とする説明が広まったのは1980年代以降とされ、後付けの再解釈だったとする見方もあります。

街と店が混み合う日という説

もう一つは、1960年代のアメリカ・フィラデルフィアで、感謝祭翌日に買い物客が集中して街の渋滞や混雑がひどくなり、対応に追われた警察官が「ブラックフライデー」と呼び始めたという説です。こちらは黒字とは逆に、混乱や渋滞というネガティブな意味合いを込めた呼び名でした。時系列としては、この混雑を表す用法のほうが先に生まれ、後から黒字説によってポジティブなイメージに塗り替えられていったというのが実際の経緯に近いようです。

ブラックマンデーとは別のものである点

名前が似ているため混同されがちですが、「ブラックマンデー」は1987年10月19日の世界的な株価大暴落を指す言葉で、セールとは無関係です。ブラックフライデーは小売業のセール文化から生まれた言葉、ブラックマンデーは金融市場の出来事を指す言葉と、由来も分野もまったく別物です。

日本ではいつから始まったのか

ブラックフライデーはもともとアメリカ発祥の風習ですが、日本での定着はここ10年ほどの新しい動きです。実店舗とネット通販とで、広がった時期にも差があります。

実店舗から広がった時期

日本の実店舗でのブラックフライデー企画は、家電量販店やアパレルを中心に少しずつ増えてきましたが、感謝祭という祝日自体が日本にないこともあり、アメリカほどの熱狂的な行事にはなっていません。コンビニ最大手のセブン-イレブンが「ブラックフライデー」を掲げた本格的なキャンペーンを全国展開したのは2025年が初めてで、実店舗での認知はまだ広がっている途中の段階だといえます(2026年8月時点)。

ネット通販に定着した時期

一方、ネット通販では定着のスピードが速く、Amazonが日本で「ブラックフライデー」という名称のセールを開催するようになったのは2019年からです。それ以前は同時期に「サイバーマンデー」という名称でセールが行われていましたが、ブラックフライデーの認知拡大とともに名称が統合されていった経緯があります。今では11月末の大型セールといえばまずAmazonのブラックフライデーが思い浮かぶ、という人も多いのではないでしょうか。Amazonブラックフライデーの具体的な攻略法はこちらの記事で詳しく紹介しています。

大幅値引きを示す価格タグのイメージ

なぜ値引き幅が大きくなるのか

ブラックフライデーの値引き幅がほかの時期のセールより大きく感じられるのには理由があります。

年末商戦の起点として在庫を動かす仕組み

ブラックフライデーは、クリスマスや年末年始の需要期に向けて在庫を一気に動かすタイミングという位置づけがあります。年末商戦の「初日」として大きな値引きを打ち出すことで、その後の年末商戦全体への集客につなげる狙いがあるとされています。

大きく下がる商品と定価のまま動かない商品の差

すべての商品が大幅に値引きされるわけではない点には注意が必要です。型落ち家電や在庫過多の商品、ブランド側が値引き枠を用意しているカテゴリーは大きく下がりやすい一方、発売直後の新製品や需要の高い日用品は定価に近いままのことも珍しくありません。「ブラックフライデーだから何でも安い」わけではなく、狙っている商品が対象になっているかを個別に確認するのが確実です。

サイバーマンデー・感謝祭との違い

感謝祭・ブラックフライデー・サイバーマンデーは、いずれも同じ11月末の期間に登場する言葉ですが、指しているものが異なります。感謝祭はアメリカの祝日そのもの、ブラックフライデーはその翌日に始まるセールの通称、サイバーマンデーはブラックフライデーの週末が明けた月曜日に行われるオンライン限定セールを指す言葉として生まれました。もともとサイバーマンデーは「実店舗のブラックフライデー」に対して「ネット通販の月曜セール」を差別化するために作られた名称でしたが、現在はブラックフライデー期間の延長線として一体的に扱われることが多くなっています。

今年の日程を確認する

ブラックフライデーの日付は感謝祭の曜日に連動して毎年変わるため、「11月末のどこか」とだけ覚えていると開始日を逃しやすくなります。今年のAmazon・楽天それぞれの開催期間や先行セールの有無は、こちらの日程まとめ記事で随時更新しています。開催期間は公式発表があり次第確定するため、直前には公式サイトでの最終確認をおすすめします。

よくある質問:ブラックフライデーの基本

年に何回あるのか

ブラックフライデーは年に1回、11月の感謝祭翌日にのみ行われるのが本来の意味です。年に複数回セールがあるように感じる場合は、後述する「夏のブラックフライデー」のように、通販サイトが独自に別名でセールを展開しているケースがほとんどです。

夏のブラックフライデーとは何か

一部のECサイトや家電量販店では、夏の時期に「サマーブラックフライデー」といった名称のセールを行うことがあります。これは本来のブラックフライデー(11月の感謝祭翌日)とは別物で、名前の知名度を借りた独自企画です。開催時期や内容は主催サイトごとに異なるため、11月のブラックフライデーとは切り分けて考えるのがおすすめです。

まとめ|由来がわかったところで今年の日程へ

ブラックフライデーは、アメリカの感謝祭翌日に始まった大型セールの通称で、名前の由来には「黒字」説と「渋滞・混雑」説の2つがあります。日本ではAmazonが2019年からこの名称でセールを開催し、ネット通販を中心に定着してきました。由来や仕組みがわかったところで、次はいつからいつまで開催されるのかという具体的な日程です。今年のスケジュールは公式発表を踏まえて随時更新していますので、あわせてチェックしてみてください。

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