ブラックフライデーは家電や日用品のセールだと思われがちですが、航空券・ホテル・ツアーも同じ時期にまとめて安くなります。この記事では、2025年に実際に行われた旅行系セールの日程と割引の形を整理したうえで、航空券と宿それぞれの狙いどころ、予約前に必ず見ておきたい条件(対象搭乗期間・キャンセル規定)をまとめます。2026年のブラックフライデーは11月27日(金)。旅行の予約タイミングを決める材料として使ってください。
旅行もブラックフライデーの対象になる
11月下旬は、モール型のセールと旅行業界のセールがほぼ同時に走ります。Amazonや楽天だけを見ていると気づきませんが、航空会社・旅行会社・宿泊予約サイトが横並びで割引を出すのは、年間でこの時期が最大級です。
例年この時期に出る企画
2025年の実績を並べると、ブラックフライデー(11月28日)の前後2週間に各社が集中していたことがわかります。
| 実施元 | 2025年の期間 | 主な内容 |
|---|---|---|
| JAL(JALunLun ブラックフライデー) | 11月18日〜11月30日 | 国内線・国際線のタイムセール、特典航空券のマイル減額 |
| ANA | 11月21日〜11月30日 | 国内線特典航空券の減額マイルキャンペーンなど |
| 楽天トラベル | 11月19日10時〜12月1日9時59分 | 初開催。国内宿泊・ツアー・レンタカー・高速バス・海外旅行 |
| JTB | 11月18日〜12月2日 | 国内宿泊、海外の宿泊・ツアー割引 |
| HIS | 11月21日〜12月1日 | 海外・国内の限定プランと割引クーポン |
| エクスペディア | 11月20日〜12月3日 | 会員価格から最大50%オフ |
| Amazon(参考) | 11月24日〜12月1日(先行21日〜) | モール型セール |
ブラックフライデー当日より数日早く始まり、12月頭まで引っ張る形が多いのが特徴です。2026年も同じ枠組みで動く可能性は高いものの、日程は各社の発表待ちになります。とくに楽天トラベルは2025年が初開催だったため、2年目がどうなるかはまだ読めません。
モノのセールとの違い
家電や日用品のセールは「買った瞬間に得が確定する」買い物です。旅行はそうはいきません。安いのはその期間に予約した、対象の搭乗日・宿泊日の分だけで、行きたい日が対象外なら割引はゼロ。しかも席や部屋には数の上限があります。
もうひとつ違うのは、キャンセル料という後ろ向きのリスクがある点です。5,000円のイヤホンなら失敗しても5,000円ですが、セール価格の航空券は変更不可・払い戻し手数料が高いものが多く、予定が動いたときの損失が大きくなります。安さの前に条件を読む、という順番はモノの買い物より徹底したほうが安全です。

航空会社のセール
旅行系セールのなかで、値引き幅がいちばん派手に見えるのが航空券です。
国内線と国際線の傾向
2025年のJALは、11月18日0時から19日23時59分までという2日間限定で国内線タイムセールを実施しました。片道の一例は羽田〜新千歳が7,700円から、羽田〜伊丹8,250円から、羽田〜福岡8,800円から、羽田〜那覇9,900円から。通常期の正規運賃の半額以下になる路線もある水準です。
国際線側は、有償運賃のセールに加えて特典航空券のマイル減額が出るのがこの時期の型です。マイルを貯めている人にとっては、現金の割引よりこちらのほうが効くこともあります。
注意したいのは、航空会社のセールがセール期間の頭に短期集中で来ること。宿泊サイトのように2週間開いているわけではなく、48時間で終わる枠が普通にあります。11月中旬から各社の告知を見ておかないと、気づいたときには終わっています。
座席数と対象期間の条件
セール運賃には必ず「対象搭乗期間」がついています。2025年のJAL国内線タイムセールは、対象搭乗期間が12月26日〜2026年2月28日でした。年末年始が含まれていたのは正直めずらしく、この点は当たりの年だったと思います。
逆に言えば、繁忙期が外れる年のほうが多いということです。お盆やゴールデンウィークの旅行をブラックフライデーで安く上げよう、という発想は基本的に成立しません。
セール価格は「その運賃で用意された座席数」の中だけ。同じ便でも売り切れれば通常運賃に戻ります。
旅行会社とツアー
航空券単体より扱いやすいのが、旅行会社のツアー・パッケージ系です。値引き率は航空券ほど尖りませんが、対象範囲が広く、予約できる期間も長めに設定されます。
ツアーの割引の形
大きく分けて、価格そのものを下げた限定プランを出す形と、通常価格に対してクーポンを当てる形の2つ。2025年のJTBは11月18日から12月2日までの2週間、国内は宿泊、海外は宿泊とツアーの両方を割引対象にしていました。HISは11月21日から12月1日まで、海外・国内の限定プランとクーポン配布を組み合わせています。
限定プランは日程と行き先が固定されているぶん割引が大きく、クーポンは自由度が高いぶん上限額が決まっている。行き先が決まっていない人はプランから探し、行き先が決まっている人はクーポンを探す、という使い分けになります。
クーポン配布型の企画
クーポン型で気をつける点は3つあります。ひとつ目は先着枚数。開始直後になくなる高額クーポンは珍しくありません。ふたつ目は最低利用金額で、「50,000円以上で5,000円オフ」のように設定されていると、予算を超えて上のプランを選びたくなる引力が働きます。3つ目は獲得期限と利用期限のズレで、セール期間中に取得しても、使えるのが翌月までというケースがあります。
また、クーポン割引とポイント還元は性質が違います。クーポンは支払額がその場で下がりますが、ポイントは後から戻るぶん、使い道がなければ実質的な得は目減りします。楽天経済圏で普段から買い物をしている人ならポイント還元型が有利ですし、そうでなければ即時値引きのほうが確実です。ポイントの貯め方や使い切り方はポイ活の記事もあわせてどうぞ。
宿泊サイトのセール
日程の融通が利くなら、いちばん現実的に得をしやすいのが宿泊サイトです。
楽天トラベルの企画
楽天トラベルは2025年に「楽天トラベル BLACK FRIDAY」を初開催しました。期間は11月19日10時から12月1日9時59分まで。国内宿泊だけでなく、国内ツアー、レンタカー、高速バス、海外旅行まで対象に含めた広い企画で、楽パック(宿泊+JAL・ANA便やJR)にもクーポンが用意されていました。
楽天トラベルは他にもスーパーSALEやスーパーDEALなど年間を通じて企画が多く、どのタイミングが自分の旅程に合うかは比較する価値があります。年間の開催時期は楽天トラベルのセールはいつ?年間スケジュールにまとめています。
エクスペディアのように、旅行期間を1年以上先まで対象にするサイトもあります。2025年のブラックフライデーセールでは、11月20日から12月3日の予約で2026年12月30日までの旅行が対象でした。予約時期と旅行時期を切り離せるタイプは、「安い時期に予約して、行きたい時期に行く」が成立する数少ない例です。
早期予約と直前割の比較
宿の値段は、早く取るほど安いわけでも、粘るほど安いわけでもありません。
<:::compare 早期予約 | 直前割>
ブラックフライデーは11月下旬なので、年末年始に対しては「直前」、翌年の春から夏に対しては「早期」という中間の立ち位置にあります。年末年始のセール対象が薄いのは、その時期の在庫がすでに売れているからです。
予約するときに見る条件
割引率の数字より、条件のほうが結果を左右します。
対象の搭乗期間と宿泊期間
最初に確認するのはここです。セールのバナーには「最大50%オフ」と大きく書いてありますが、その下の小さな字に対象期間が書かれています。行きたい日が対象外なら、そのセールは自分には無関係だと割り切って構いません。
加えて、対象期間内でも除外日が設定されていることがあります。年末年始、三連休、大型連休の前後は除外されやすい日程です。カレンダーで空いている日を先に決めてからプランを探すほうが、結果的に早く安く決まります。
変更とキャンセルの扱い
セール運賃・セールプランは、通常より条件が厳しく設定されているのが基本です。
1. 変更が可能か(不可の場合、取り直し=買い直しになる)
2. 取り消し手数料が発生し始める日と、その金額
3. 支払いの締切(予約後◯時間以内など、短い設定がある)
セール航空券は変更不可・払い戻し手数料が高額な設定が多く、予定が流動的な旅程には向きません。
私も一度、安さにつられて日程が固まっていない出張の便を押さえ、結局まるごと捨てたことがあります。差額で浮くはずだった数千円より、捨てた1万数千円のほうがずっと大きかったです。

待つべきか今予約すべきか
結論から言うと、日程が動かせない旅行はセールを待たずに押さえる、日程に幅がある旅行はブラックフライデーを待つ、で分けるのが失敗しません。
繁忙期は先に押さえる
年末年始・GW・お盆・連休は、セール対象から外れやすいうえ、待っているあいだに在庫が減って値段が上がります。特に人気路線や人気エリアの宿は、11月下旬まで待った結果「安いプランどころか部屋がない」になりがちです。
一方、平日中心の旅行、行き先を後から決められる旅行、翌年の春以降の旅行なら、11月下旬を待つ価値があります。キャンセル無料の枠で仮に押さえておき、セールでより安い条件が出たら取り直す、という進め方も現実には有効です(キャンセル無料期限は必ず確認してから)。
モノのセールと予算を分ける
ブラックフライデーの落とし穴は、旅行と買い物の財布が混ざることです。11月下旬は家電も日用品も安くなるので、旅行に10万円使った直後に「セールだから」とガジェットを買い足すと、月の支出が普段の倍になります。
私はこの時期だけ、旅行と物販で予算を分けて管理しています。旅行の予約は金額が大きいぶん判断が鈍りやすく、「これだけ安くしたんだから」という気分でモノのほうの財布まで緩みます。物販側で何を狙うかはブラックフライデーのおすすめ・目玉商品まとめのほうで整理しているので、先に買うものを決めてから旅行の予約に入ると混ざりません。
まとめ|行く時期が決まっているなら条件を先に確認する
ブラックフライデーの旅行セールは、11月中旬から12月頭にかけて航空会社・旅行会社・宿泊サイトが一斉に動きます。航空券は短期集中で値引き幅が大きく、宿泊サイトは期間が長く対象が広い。2026年のブラックフライデーは11月27日(金)ですが、各社の日程・内容は発表され次第の確認になります。
やることはシンプルで、行きたい日を決める、その日が対象搭乗期間・宿泊期間に入るか見る、変更とキャンセルの条件を読む。この3つを順番にやれば、安いだけの予約を掴むことはまずありません。繁忙期の旅行は待たずに押さえる、日程に幅があるなら11月下旬まで待つ。それだけでも支払額ははっきり変わります。
なお、ここで挙げた日程・価格・割引率はすべて2025年および2026年8月時点の情報です。2026年の実施内容は各社の公式発表でご確認ください。
